実施ログ:息継ぎの輪郭(L1)
参加構成員
- Member-A(居住区中央)
- Member-B(作業区画)
- Member-C(移動通路)
時系列ログ(統合)
T+00:00:00
居住区中央にて空気循環効率の低下が観測される。文明からの警告は発出されない。
T+00:01:20
Member-B が呼吸の浅さを自覚。作業を中断し、環境数値を確認。酸素濃度は安全域下限付近。
T+00:02:10
Member-C が移動通路で空気の滞留を感知。呼吸を整えるため一時停止。他構成員に短文で状況共有。
T+00:03:00
Member-A は自室で問題なく呼吸可能であることを確認。しかし共有ログから他区画の異変を把握し、換気制御パネルへのアクセスを試行。
T+00:04:30
構成員間で「今、息ができているか」という確認が行われる。
状況報告は数値ではなく体感に基づく。
T+00:06:00
空気循環が部分的に回復。
呼吸困難は解消方向へ。
文明は事後的に全体ログを提示。
判断と連携の評価
本ケースでは、構成員それぞれが自身の呼吸状態を最優先の判断軸としつつ、他者の状態を最小限の言葉で共有した。
連携は指示によらず、「息ができているか」という共通感覚を通じて自然に形成された。
総括
「息継ぎの輪郭」は、初動対応における判断の順序と、個体と集団の接続点を可視化する訓練として有効であったと評価される。