国会図書館の登録氏名を通称名に
国立国会図書館
概要
国立国会図書館は、東京都千代田区永田町に設置されている国会の付属機関です。
東京本館は、国会議事堂と道を挟んで北隣に立地しています。
国内外で刊行される書籍類の収集および提供を担い、国会議員の職務の遂行に資す
ることを目的としています。
18歳以上(閲覧希望の資料によっては未満の者でも審査を経て特例で認められる)の登録者は、 入館による資料の閲覧や、インターネット経由や郵送での請求による資料の複写入手(遠隔複写)ができます。 ある程度事前にNDL-onlineで目星をつけて、実際に足を運んだところで書庫から請求して閲覧します。 あるいは、新聞の縮刷版などは開架資料であればその場で閲覧します。 閲覧して必要な情報が見つかれば、複写カウンターに申請して複写をしてもらいます。
私と国会図書館
山梨で生まれ育った私ですが、17歳だったから利用しています。 初めての利用は『気象庁天気図』のDVDの閲覧でした。 これはDVD資料が他に所蔵している所が無いため特例利用の認定を受けました。
に東京23区に転居してからは、 片道200円の地下鉄移動や1時間半くらいの散歩でお手軽に行けるようになり、 主に土曜の開館日に足を運ぶようになりました。
利用している資料は、書庫に収納されている書籍もですが、 主に使っているのは新聞資料室の縮刷やマイクロフィルム資料、官報を主とした議会官庁資料室の資料です。 ((マイクロフィルムをリーダー機械に通してクルクル回すの楽しい)) 書籍については自治体の公立図書館の方が、開架で、あるいは借りることで、ゆっくりと読み解くことができるものです。
複写には所定の料金がかかるのですが、今まで支払った料金の累積はどれくらいになるのでしょう。 しっかりと計算できる根拠があるわけではないですが、 1回足を運ぶと少ない日でも500円、多い日は2,000円くらいを払っている気がします。 累積したら軽く数万円とか使っているかもしれないですね。 ただ、この経費も、対象の資料の入手困難さや、閲覧だけを求めても提供している場が少ないことから費用対効果は充分納得のいくものです。
国会図書館の利用者登録
国立国会図書館における個人での利用者登録は、おおきく2つに分別されます。
ひとつめが、インターネット限定登録利用者。
こちらは、国会図書館のオンライン情報提供サービスや遠隔複写による資料の入手ができます。
もうひとつが、来館サービスを利用できる一般的な登録利用者です。
集積している貴重な資料の利用に責任を持たせる意図があるようです。
私の利用者登録情報
私は東京に転居した2018年に、東京本館へ足を運び、登録利用者になりました。 受付窓口で申請書を書いて、登録してもらい、カードを発行してもらいました。 この頃はまだ、東京23区居住の男性でした。
国会図書館を利用していると、資料や複写物の受け取りなどの場面で 窓口の担当者さんに呼ばれることがあります。このとき、利用者番号の下4桁で呼ばれます。 利用者番号は数字x桁が並ぶのですが、まあ、下4桁の1万パターンあれば、 当日来館していて、かつ窓口付近にいる利用者同士で同じ番号になることは、まずないのでしょう (百の位だけ違う似た番号の人と居合わせたことはありますが…)。 なので、登録してある氏名が使われるのは、複写の申請書といったものに限られています。
利用者情報の更新
国会図書館はオンラインサービスを提供しているので、 ある程度の登録情報の更新はネット上からもできるようになっていました。 しかし、住所や氏名といった情報は、本人確認書類の確認を求めており、 申請書や証明書類を郵送しての更新処理か、図書館窓口での対応に限定されていました。
昨今のコロナ禍で、国会図書館は入館制限を実施しています。 一時期は完全予約制でしたが、22年3月現在、コアタイムの入館は完全予約制にしつつ、 朝および夕方からは登録利用者の自由入館を認めています。(2021年10月1日 東京本館の入館制限について(10/4から))
昨年秋から居住している清瀬市から足を運ぶ機会がしばらく無いなか、郵送で住所および氏名の変更をしました。国会図書館のウェブサイトから申請書を入手し印刷。
京都府の限りなく奈良寄りな相楽郡にある関西館の窓口に郵送で申請しました。
登録氏名の変更については、健康保険証のコピーを添えて、
元々の登録名(=戸籍名)と希望している登録名(=通称名)の関係性を証明しました。
そういえば、性別は登録情報ではないようです。 利用者の傾向とかは別途定期的しているアンケートでも、 情報収集の対象にはしていないようです。登録情報として無用に保持しない方針は良いものです。
申請書が郵送で到達したであろう2日後に国会図書館のオンラインサービスのマイページで確認したところ、 しっかり氏名と住所が新しい情報になっていました。 そして、およそ1週間で申請時に添えた返信用封筒を使って、利用者登録証という書面が送付されてきました。
新しい利用者カード
登録情報は更新されましたが、手元にはまだ戸籍名が記載された利用者カードがありました。 足を運ぶ機会が無いと先ほど書いたのですが、新聞資料を漁る目的ができたことと、 平日の昼間に行ける時間がとれたこととがあって、先日国会図書館に行ってきました。
16時からの自由入館枠を使うつもりで、カード再発行の為に少し早めに行きました。
利用者情報の登録更新を担っている窓口は新館にあるので、そちらを訪問。
情報更新自体はオンラインで済ませてあることと、
氏名変更のためカードの再発行を希望する旨を伝えました。
すんなり受理されて待つこと数分、呼ばれて新しいカードが渡されました。
つれづれ
登録氏名の変更をあちこちでしてきましたが、なんだかんだ水道局が一番簡単だったように思います。 なんせ電話の口頭での手続きで終わったのですから…。 しかし、本人確認書類を求めるのも当然のことと思います。 健康保険証と、それを変えるために用いた宣誓供述書の効力は大きなものでした。
来週は市議会の委員会に赴いて、先日提出した通称名の公証に係る陳情について意見陳述してきます。 そろそろちゃんと意見陳述の原稿を声に出して読んで、口が回るようにしておきたいものです。 1回だけ推敲したA4用紙3枚の原稿、まだ音読したことがない状態で、もうあと4日をきっているのです…。 自分の意思を表に出すことは不慣れですが、うまいことやっていきたいものです。
市議会で意見書が採択されれば、立法組織、つまり国会へのアピールへと行動の場が移ることになるでしょう。 国会のお隣、国会図書館は通いなれていますが、議会や議員会館には立ち入ったことがないですからね… どんな風に活動していくことになるのやら。 市議会の議員さんとは陳情提出前に意見交換をしたので、そこ繋がりから面会したりする、のかな…?
陳情では住民票への通称名の登録や、マイナンバーカードをはじめとする公的な身分証機能を有する書面への 通称名の記載を要望事項として挙げました。 実現すれば、戸籍名を変えずとも、より、私として、生きていくことができるのですが。